Q&A
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Q そばの語源は?

 私も蕎麦が好きでよく食べますし、おいしい所を探したりします。この間男4人でお疲れさん会をやったのですがなぜかみんな蕎麦好きで、蕎麦談義で話が盛り上がりました。
 おっと質問でした。蕎麦は水田(稲)のそばで作られるからそばという名前になったと聞いたことがありますが、本当でしょうか?どこかのクイズでやっていたそうですが…。もしご存知であればお教えください。

A 答

 さて、ご質問の「蕎麦は水田(稲)のそばで作られるからそばという名前になったのか」ということですが、「一般的にソバは水田のそばで栽培されるものなのか」「そばの語源はなにか」の2点に分けてお答えしようと思います。

(1)一般的にソバは水田のそばで栽培されるものなのか

 農山漁村文化協会から出ている『ソバ 条件に合わせた作り方と加工・利用』(本田裕 著)の圃場の選定という項には、「元来ソバは傾斜地の焼き畑、畑作地帯で栽培されてきたものなので、湿潤状態での栽培は大変難しい。」とあります。ソバは湿地をきらう植物なので、水田のそばで作られることはありませんので、ソバが水田のそばで栽培されたからソバというのは誤りだと思われます。

(2)そばの語源はなにか
 
 そばの語源はなにかというと、新潮社から出ております『ソバの科学』(長友大 著)のソバの名称と語源という項には
「本草綱目という書物の中で、蕎麦の条に、”結実累々如羊蹄実有三稜老則烏黒色”と書かれているのはソバの実が寄り集まって結実し、実の外皮に三つの稜があり、熟せば黒褐色になるさまを言ったものであろう。
 注目すべきなのは、むかし、工匠の言葉に、木材の稜(かど)を削り落とすことを、”そばを取る”というのがある。・・・(以下長くなるので省略)」
とあります。 要するに、昔は角(かど)のことを「そば」と言った。ソバの実にも角(かど)があるので、「そば」と言うようになった。ということだそうです。

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