四つ出しは正確に正方形にしなければ
後で伸すときに形がどんどん崩れてくる
と言うものではありません。
意外かもしれませんが、大雑把に四角ならOK。
多少の歪みは肉分け、延しで修正します。
もちろん正確に四角にしたほうが、修正の手間が省けますが、
場数をこなしているうちに四角に出来る様になります。
丸延しのときに、親指の厚みの半分くらいの
厚みに伸したほうが歪みが少なくてすみます。
あまり薄いと今度は修正が出来なくなります。
逆説的ですが、失敗をしなくなって半人前
失敗を誤摩化せるようになったら一人前です。
たとえ正確に四角形に延せなくても
できあがった蕎麦の味に大差はありません。
四角にならないことより厚みのムラの方が
むしろ味に影響します。
そのあたり味よりも型通りの動作や見ための美しさを重視する
今どきの蕎麦打ちセオリーには合致しないかもしれませんが
「そば打ちは調理、そばは食べ物、うまければそれでよし」
というのが私どもは考えかたでしたので。
多少不格好でも笑顔で食べられればそれで大成功だと思います。
形にこだわらずそば打ちを楽しんでください。