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ご質問の内容は「つなぎの量を減らすと加水量が増えるか?」ということだと思います。
答えはYESです。
加水量は打つ人がそばと相談してに決めるものですから、
あなたが、そばと相談して50%以上と決めたらその数字が正しい加水量です。
答えとしては、これで終わりなのですが短いと愛想がないので
少々長文になりますが愛想(蛇足?)に付き合ってください。
粉が同じ場合、内二八で加水率45%の粉が、
外二八で50%超えると言うのは私の経験ではありえない結果です。
生粉打ちと二八でもそこまでの差はありません。
二八で45%なら生粉打ちで47〜48%ぐらいです。
私の経験では同じ粉なら内二八が湯捏ねで外二八が冷水ででもなければ、
そこまで大きな差は出ません。
もちろん私が知らないタイプの粉と言うことも十分考えられます。
そばの全てを知り尽くしていると豪語できるほどの経験はありませんから。
湯捏ねと水捏ねの違いが無ければ私の経験の範囲で考えられることは2つです。
同じブランドの粉で、袋が違っていたら入手先に確認してみてください。
中身が変わっていることが考えられます。
別に偽装とかではなく、そばは生き物ですから同じ産地同じ品種でも微妙に違うことはあります。
ただ極端な違いが出るほどではないので挽き方の違いがあるのかもしれません。
粉に違いが無いとすると次の可能性が考えられます。
店をやっていたときそば粉の配合と加水量はずっと記録していました。
記録ミスや計量ミス、計算ミスはちょいちょいありました。
いつも1kgで打っていると1.2kg打つときも分母を
1kgのまま加水率を計算してしまうことがあります。
もしこれでしたら1.2kgで加水率45%なら540ccの加水量になりますが、
これをそば粉1kgと誤って計算すると加水率54%と計算することになります。