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御法度そば

2012年 9月10日 

  そばを打って伸ばして、切ると、はじっこの部分が出ます。 のしたそばは、楕円形ですので、切っていくと四隅が残ることになると思います。この、残った部分を「御法度そば」あるいは「御法度もち」と呼んで、珍重されたと聞いたことがあるのですが、これは本当でしょうか? どこかの地域特有の調理方法などがあるのでしょうか? 教えていただけるようならうれしく存じます。

 

 答

喜心庵のホームページをご覧いただきありがとうございます。

「はっと」といえば北関東から東北地方にかけての郷土料理で主として小麦を使った 「ほうとう」のようなものだったと思います。形状は地域によって様々です。 おたずねのそば料理は「かっけ」あるいは「けっけ」のことだと思います。 岩手県北部から青森つまり南部地方の山村に伝わる郷土料理です。

「かっけ」はカケラとか端という意味だとか、食べていけといった意味だったと思います。 由来は諸説あるようですが、 そばを打ったときの断ちくずを鍋や汁の身にしたという説もあります。 今は,三角に切ったものを青森の名物として、にんにく味噌とセットで売っているようです。

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