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麺体が斜めにずれる

2013年01月06日 

 はじめてお目にかかります。広島県豊平町の達磨で高橋名人のおいしいおそばおいただき感動し、すっかりそばにはまっている者の一人です。

 自分で道具を一式揃え、年に数回ですが手打ちそばに挑戦しています。

 高橋名人の「手打ちそば入門書」「指南書」ビデオ等で打っていますが、切りの段階でどうしてもこま板はまっすぐ動いても麺体が斜めにずれてしまい、終わりに近付くと屑が多くなり困っています。

 どうしたら麺体をまっすぐに送ることができるのかご指導いただきたいと思います。よろしくお願いします。

 答

 心庵のホームページをご覧いただき有り難うございます。 風邪でふせっておりましたものでお返事が遅くなってしまったことをお詫びします。

そばなんてものは、乱切りもなかなか乙なものですし、 形にこだわらず、のびのび打つのがよろしいかと思います。 見た目が良ければ美味しいそばと勘違いされる向きもあるようですが... しかしながら、まっすぐ奇麗に細く切りたいというのが、初心者の夢ですし、 技術的なことを押さえておいたほうが応用が効きますしね。

こま板がまっすぐで麺体が斜めにずれてしまうとのことですが、目の錯覚です。 こま板が斜めにズレているのです。 こま板が斜めにズレる原因は、いろいろありますが 大きな原因が2つ考えられます。

ひとつめは、包丁の中心(重心)とこま板の中心が合っていない場合です。 たとえば包丁の先のほうで切ると手前のほうが太くなります。 包丁の中心は包丁の背をつまんで釣り合うところです。 原則は包丁の中心とこま板の中心を合わせるのですが 麺体の傾きや打ち粉の施し方で抵抗が違ってきますので わざと前後に包丁をずらして調整したりすることもあります。

ふたつめは、こま板を押さえる手のほうの脇があまい場合です。 左手で押さえる方が多いので、左の脇を締めるということですね。 ただ脇を締めることを意識しすぎると余計な力が入って バランスやリズムを狂わせることもあります。 左手を気持ち反時計回りに、ねじるようにしてみてください。 自然と脇がしまってくるはずです。

押さえる指先の力加減で微調整することもありますが、 原則は上記のふたつです。 これでだいたいまっすぐ切れるようになると思います。 あと、まっすぐ切ろうとイメージしながら色々試してみるのも大事かと思います。 ことしも蕎麦を楽しんでいただければ幸いです。

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