栄養価 （村瀬忠太郎 蕎麦通 昭和5年）　　

　栄養研究所長佐伯医学博士は、蕎麦の栄養価について、左の如き発表をした。

　日本人のように白米を常食としている者には、一週に一二度は是非蕎麦を食う必要がある。そばはビタミンＢを含んでいて、脚気病の如き白米病や、それに起因する神経衰弱等には特効がある。そばがきは、盛りそばなど加工したものに比べると、精分の含有量がずっと多い。だから身体のためにそばを食べるのがよい。

盛り蕎麦一個には
同じく栄養研究所の分析によると、盛り蕎麦一個の栄養価は、こういう表である。