喜心庵による蛇足な註釈
雪夕入谷畦畔道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
河竹黙阿弥が明治時代になって作った歌舞伎『天衣紛上野初花(くもにまごううえのはつはな)』のうち、浪人片岡直次郎を主役とした部分が独立して『雪夕入谷畦畔道』とよばれる。お尋ね者になった直次郎が、逃亡中に入谷の蕎麦屋で掛けそばを食う場面が粋だといわれている。
『蕎麦通』もくじ