喜心庵による蛇足な註釈
狸そば
麻布七不思議のひとつに数えられた蕎麦屋。狸橋のそばに蕎麦屋があって、夜な夜な人間に化けた狸が、そばを食べに来た。翌朝売上金を見ると、お金が木の葉に変わっていた。という噂で、狸そばと呼ばれるようになった。広大な敷地があり、庭には小川が流れ水車小屋と池があったという。廃業後は、福沢諭吉が買い取って、そのまま建物を別邸にした。参考:慶応義塾大学出版会のホームページ 天現寺界隈、そして幼稚舎
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