喜心庵による蛇足な註釈
古今著聞集に、隣の畑に植えていた蕎麦が盗まれたと聞いて、澄恵僧都が「ぬす人は長袴をやきたるらんそばを取りてぞ走りさりぬる」と詠んだという話がある。長袴のすそをはしょることを「そばを取る」といい、蕎麦を盗るにかけた。
『蕎麦通』もくじ