蕎麦全書 巻之上  寛延四年 日新舎友蕎子 著
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蕎麦 和訓そば、一に云くろむぎ。蕎麦四方に是あり。東北尤多ふして佳なり。西南少ふして佳ならず。夏土用の後種を下し、八九月是を収む。早く収る物を新蕎麦と号す。信州及び野の上州、三四月種を下して六七月是を収る物を珍とす。野の下州佐野・日光・足利等の処、武・総・常の地多く是を出して佳也と云へ共、猶信州の産におよばず。本朝食鑑原文

 

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