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とろろそば

 
2009.11. 1

とろろそば

 山芋の類をすりおろしたものを混ぜた蕎麦つゆに、そばをつけて食べるものを「とろろそば」といいます。よく似たものに「やまかけ」がありますが、これは「かけそば」にすりおろした芋をのせて食べるそばです。

先に「山芋の類」といったのは、山芋の類にもいろいろ種類があるからです。まずその山芋の類についてご説明します。

・長芋
中国原産で、江戸時代に日本に伝わりました。太い棒形で身は柔らかく、摺りおろしたときの粘りは弱くてサラサラしています。値段が安いのと、どこでも手に入る仕入れやすさで、そば屋のとろろによく使われています。

・大和芋
はしでつまめるこれも中国原産で、江戸時代の伝来です。長芋よりも小さい棒形ですが、イチョウの葉っぱみたいに広がった形になることもあるので、イチョウ芋ともいいます。身は長芋よりきめが細かく、アクも少なく、すりおろしたときの粘りも強くて、はしでつまめるほどです。主な産地は関東地方の群馬県、千葉県などです。

・つくねいも
これも中国原産で、江戸時代の伝来です。かたちに特徴があってジャガイモを大きくしたような丸型です。身はきめが細かいのですが非常に硬く、すりおろしたときの粘りは大和芋以上です。産地によって伊勢芋(三重県産)とか丹波芋(兵庫県産)とか呼ばれています。

・ヤマノイモ 
昔は畑で栽培できなくて天然物しかなかったので自然薯(じねんじょ)ともいいます。日本在来の野生種です。細長い棒形で、粘りはひじょうに強いのですが、アクが強くて黒く変色しやすいのと値段が高いのが欠点です。最近では栽培もされています。

材料  

   
ゆでたそば  
もりそばのつゆ  
大和芋  

やまといも長芋がそば屋のとろろそばの定番ですが、今回はちょっとぜいたくに大和芋を使ってみました。右の写真が大和芋です。

実を言うと、店ではずっと大和芋を使っていました。粘りが強いこと、アクが少ないこと、変色することがほとんどないことなど、大和芋ならではの長所はあるのですが、仕入れ値が長芋の3〜4倍もしましたので、コスト的にはたいへんでした。

作り方 

  • 皮をむきます。
    全部の皮をむいてしまうとすべって持ちにくいので、すりおろす部分だけむいて、持つところの皮は残しておきます。

    芋を摺りおろす時に、先の方からすりおろすか、元の方(切り口のほう)からすりおろすかですが、先の方からすりおろす人が多いように思います。しかし私は元の方からすりおろすことに決めていました。理由は、大和芋は元の方(切り口のほう)が粘りが強く、先の方が水っぽくて粘りがうすいからです。


  • すりおろす
    すりばち普通は大根おろしみたいに、おろし金をつかっておろすのだと思いますが、私はすり鉢でおろします。

    写真のようにすり鉢の内側のザラザラにこすりつけるのですが、こうすると大和芋の細胞がつぶれて、おろし金ですりおろしたより口当たりが柔らかくなります。とはいっても微妙な差なのではありますが。

    すりおろすときに力を入れすぎると砕けてしまいますので、力加減に注意してください。


  • あじつけ 
    あじつけすりおろした大和芋に、そばつゆを少しずつ加えて、すりこ木で混ぜ合わせます。そばつゆを1度にたくさん入れると混ざりにくくなりますので少しずつです。つゆの量は味を見て好みで決めてください。つゆの濃さは一様ではありませんので、何cc入れれば良いとは言えませんので。

    これも好みですが、たまごを混ぜてもよろしいでしょう。たまごを混ぜると増量コストダウンにもなります。

    きれいに混ざったら出来上りです。薬味にはワサビか青ノリが合うかと思います。
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