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ルチン

 
(2004.7.20)

ルチンgoogleでルチンを検索すると31,900件ものホームページがあります。でも、そのほとんどがダッタンソバの通販や健康食品のサイトで、健康にいいって言ってるけど、ほんとのところはどうなの?と日頃疑問に思っていました。いろいろなホームページの中から、ルチンに関する断片的な知識を寄せ集めてみました。断片を寄せ集めることで、おぼろげな全体像でも見えてくればいいなと思っています。

 
■ルチンとは?
・フラボノイド、あるいはポリフェノールといわれている。
  フラボノイドは2つのベンゼン環を炭素原子3個でつないだ構造を持つ化合物の総称、ポリフェノールはフェノールが2つ以上結合した化合物の総称。 
つまり、フラボノイドやポリフェノールというのは、分子構造の特徴の名前で、フラボノイドやポリフェノールが必ずしもすべて体にいいものというわけではないらしい。(もちろん体にいいものもたくさんある)

・毛細血管を丈夫にし内出血などを防ぐ、血圧を下げる、血液サラサラ効果などがあるといわれているらしい。
 
・ルチンはソバ、ダッタンソバ以外にもトマト、じゃがいも、アスパラガスなどの野菜類、レモンなどの柑橘類などにふくまれている。(そばを食べなくても、普通に野菜や果物を食べているだけでも良いのかな?)

・ルチンは植物が紫外線の害から自らを守るために作っているらしい。(紫外線の強い地域の植物は、紫外線の弱い地域の植物よりルチンを多く含む)

・ルチンを最も多く含むのは、エンジュの花である。
エンジュはアカシア(はりえんじゅ)によく似た木。街路樹として都会でもお馴染みで、夏に白い花が咲く。つぼみを干したものはカイカという漢方薬。

・ダッタンソバは普通そばの6〜10倍のルチンを含んでいる(独立行政法人食品総合研究所の鈴木建夫理事長の説)

・ルチンの必要量は、1日当たり25〜50mg(独立行政法人食品総合研究所の鈴木建夫理事長の説)。目安として、普通のそば1杯分。

・ルチンは水に溶けにくく、熱に強い。しかし、ルチンは水溶性だと言っているホームページも多い。どちらが正しいのだろう?

・ルチンは食品添加物(酸化防止剤)として使われているらしい。

・ルチン(Rutin)の名前はミカン科の植物 Ruta graveolens L.(和名ヘンルーダ。ハーブの一種)から発見された事にちなむ。

・ルチンは淡黄色の粉末で水に溶けにくい

・ダッタンそばには、ルチン分解酵素があり、ルチンの分解物が苦味成分になる。

参考ホームページ: NIKKEI NET  農畜産業振興機構  生薬、薬用植物と身近な野生植物のページ  植物成分事典  天然薬物化学

 

(2008.2.29)
このホームページをご覧いただいたかたから、「厚生労働省のホームページにルチンは水溶性ですよ」という御指摘がありました。そのあたりのところどうなのかは次のページで 。 つぎのページ つぎのページ

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