江戸のそば屋台が小麦粉8割のいわゆる二八そばを売っていたころ、弘前の城下の担ぎ売りの蕎麦屋台は、大豆をつなぎにし、小麦粉を混ぜないそばを売っていたそうです。
いわゆる「津軽そば」というもので、のびにくく、かけそばにしてコシがあるといわれています。茹で置きで食べる昔風のそばらしいです。
そんなそばなら、ぜひ打ってみたいものだとチャレンジしてはみましたが、食べたことが無いので本当にこれで「津軽そば」なのかというとちょっと自信が有りません。
函館と弘前に、今でも津軽そばのお店があるそうですが、どんな味なのでしょうか。食べてみたいですね。
本で調べたところ、津軽そばにの打ち方には、豆乳でそばをこねるというシンプルなものから、打ちあがるまで数日間かかる信じられないほど手間ひまかかる打ち方まで、さまざまな打ち方があるようです。
どれが正しい打ち方なのか見当もつかないのですが、とりあえず、そのなかで、「そばうちの本2」という本に載っている打ち方を参考にしました。
■打ってみました
・大豆を水に一晩漬けて、ゆでる。
・大豆をすり潰して、そばがきに混ぜる
・大豆をすり潰したものと、そばがきを混ぜたもで、そば粉をこね、そばを打つ。まるで友つなぎ(そばがきつなぎ)で打っているような感じ。
・打ち上がったそば。
■はたして、本当にのびにくいのか?
のびにくさを試すため、つなぎ無しで打ったそばと、大豆つなぎのそばを、ほぼ同時にゆでてざるに盛って、15分、30分、1時間、2時間と時間を追って、のびかたを比べてみました。
結果、両者の、のび加減にほとんど差がありませんでした。期待していたのに意外な結果です。大豆が少なかったのか、打ち方が違うのか、それとも、もともとそういうものなのか、なんとも言えません。
|
|
|
ゆでたて |
|
ゆでて2時間後 |
|